2012年8月1日水曜日

デイリーリッチ、カジュアルリッチ


私どもの推奨するコンセプトに「カジュアル・クロコ」があります。
クロコダイルやアリゲータなどワニ革で作られた靴やバッグを何気ない日常にさり気なく普段使いとして取り入れることで、贅沢な大人のお洒落を楽しみましょうというものです。

さて、先日読んだ文献の一節に、このカジュアル・クロコに近い内容がありましたので、ご案内したいと思います。

まず、戦後から高度成長期にかけて、日本人は日常は質素に、非日常は贅沢にという風潮があったという説明がありました。
普段の生活は切り詰めておいて、冠婚葬祭や何かの特別な行事の際に一張羅を着て出かけるといった感覚です。
しかしバブル前後から、消費のレベルが底上げされ、日常も充実させたい、普段こそ豊かに暮らしたいという意識レベルが広がってきたそうです。
そういった中、自分が普段使うものこそ贅沢に、というデイリーリッチという考え方が立ち上がってきたそうです。

また、この十数年で消費者の観察眼のレベルが高くなり、本当の価値を求めるようになってきました。
独自の趣味趣向を考えず、ただやみくもに高級ブランドというだけで高額品を購入される方も少なくなってきているように感じます。
更には、高級レストランやクラブでお金を使ってバカ騒ぎすることが見っともないという時代になってきました。
お酒や食事にしても、値段に惑わされ、ただ高価だから良いものと勘違いする人も、もういなくなるでしょう。

何か良いことがあった時のお祝いなどで、これからのお洒落な選択としては、普段着で行けるようなレストランが良いという人が増えているようです。
そこで贅沢にお気に入りのシャンパンを空けるなど、普段の空間で特別なものをじっくりと味わう。
こういった着飾らない日常に本物の価値を求めるスタイルを、カジュアルリッチと呼ぶそうです。

普段の自分に使うものや消費するものこそ贅沢に。
本物の価値を理解する感覚を持ち、それを普通に楽しむ。

これからのライフスタイルでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿